転職先にグループホームを選ぶときの注意点

一般的なグループホームは、夜勤を含めて2~3交代制を採用しています。2交代制は日勤が8~17時、夜勤が16~翌9時であることが多く、3交代制では、早番が6~14時、遅番が14~22時、夜勤が22~翌6時になっているところが目立ち、夜勤は、月に4~5回が一般的です。ただし、グループホームの夜勤の配置基準は1名となっているため、経験が浅い職員は大きな負担に感じることがあるかもしれません。

ちなみに、夜勤の際には、さまざまな出来事が起こる可能性を考慮する必要があります。認知症の高齢者は徘徊の可能性があるため、特にその点は注意が必要です。また、睡眠障害がある高齢者も少なくなく、夜間だからといって静かに寝ている利用者ばかりではありません。しかも、起床時間になると、利用者の身支度を手伝ったり、皆で朝食を作ったりといった仕事も行わなければならないので、この時間帯が業務のピークになるといえるでしょう。

一方、日勤では、利用者を介助したりレクリエーションを実施したりして、生活の補助を行います。日中はスタッフの3人配置が基本ですが、人手が足りないときには、利用者との外出が難しくなったり、事故などのリスクが増えたりするため、緊張感が高まります。したがって、グループホームに転職するときには、運営状況を確認して入職を決めるようにしましょう。

それから、開設から年月が経った施設の多くは、利用者の要介護度が上がっているケースがあります。要介護度の高い利用者が多い施設と少ない施設では、介護職員の負担も大きく変わってくるため、その辺りもグループホームをリサーチするときにはチェックしておきましょう。